(前略)
自分さえ良ければ他人など蔑(ないがし)ろにしてもかまわないという風潮が、このところ世界中を暗雲のごとく覆っています。
その結果として、戦争や紛争が起こり、気候変動が生じて甚大な自然災害や感染症などが次々と発生し、多くの命が失われ平穏な暮らしが破壊されています。
自分を愛するのであれば、他者も同じように愛そうーそれが学院歌に何度も謳われている「愛」の精神です。
最新の地質の名前は「人新世」と名付けられました。人類の活動が、かつての小惑星の衝突や火山の大噴火に匹敵するような大変化を、地球に刻み込んでいるからです。
人間が欲に任せて勝手に変化させてしまった地球は、もはや人間が全力で愛を注ぎ込まない限り持続できないほど、危機に瀕しているのです。
AIなど加速化する技術革新、地球環境の激変、世界秩序のメルトダウンなど、子どもたちが生きる未来はたしかに混沌(カオス)を深めています。
けれど、そんな不確実性をおもしろがって、「新時代」を軽やかに果敢に切り拓いて行ける者、それが「作新民」という名のチェンジメーカーです。