うち続く自然災害に感染症、そんな中なのにと言うか、そんな中だからこそ強まる大国間の軋轢、民主主義への弾圧・・・
人間の愚かさ、浅はかさに嘆息しているよりも、明日の見えない今だからこそ神に祈ろうと、大型連休前、縁のある神社へ参詣に出かけました。
もちろん、能あたう限りの感染症対策を行った上、自家用車で参拝できる範囲に限りではありますが。
それにしても、生きてゆく上で欠くべからざる神や祖先への祈りも、文化・芸術も、環境保護や民主主義も、オートマティックに「不要不急」の四文字に仕分けされ、数値化しにくい価値が切り捨てられて行く昨今の風潮は、コロナよりよほど恐ろしく、未来に大きな禍根を残すと思います。
まず訪れたのは、源頼朝・北条政子ゆかりの関八州総鎮護「伊豆山神社」。
伊豆山浜から本殿まで837段もある参道、その最後の鳥居の下に、まるで参拝客を出迎えるかのように白猫が、ど真ん中に陣取って午睡に耽っていました。
通り過ぎる参拝客の多くが白猫にカメラを向け、近寄って声をかけますが、よほど深く眠っているのか微動だにしません。