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畑恵のブログです

6月14日〜 “Yet to come” 還暦の誓い

(前略)

しかも彼らは、単にアーティストにとどまらず、BTSファンである世界中の「ARMY」たちと連携して、数々の社会貢献・社会改革を実行している。
BTSは国連総会で、若年層の代表として3回スピーチを行っており、公の場で社会的な発言をすることを辞さない。
特にリーダーであるRMの透徹した知性と見識の深さ、そして独学で身につけたという英語力の高さには脱帽する。
2020年、黒人男性の暴行死事件をきかっけに全米でデモが起こったBLM(Black Lives Matter)にも支援を表明し、メンバーと所属事務所がこの運動に100万ドル(日本円で約1億円)を寄付した。
アジア人に対するヘイトクライム撲滅に向けても、バイデン米国大統領の招請を受けホワイトハウスを訪問したことも記憶に新しいだろう。
しかし確かに、ここ数年のBTSは彼ららしさを次第に失っていたように、私には思えた。
グラミー賞の常連となり、世界最高峰のアーティストという称号によって嫌が上にも導かれてしまう自分たちの進路に、居心地の悪さと違和感を感じ、心ここに在らずという表情や彼ららしくない曖昧で優等生的な発言に遭遇することもあり、心が痛んだ。
今回、彼らが自分たちらしく生きられない現状を変えるためにとった決断を、私は心の底から支持する。
もちろん、BTSの青春編とも言える第一章が終わることへの淋しさや喪失感は計り知れない。
しかし、RMが涙ながらに口にした「韓国のアイドル市場は人を成熟させない」という言葉、それがすべてだ。
彼らのように自分自身に対しても他者に対しても、常に誠意と努力を惜しまない若者が、社会から単に消費されて終わることなく、真に大切にされ成熟できる社会を、私たちは私たちの手で実現しなければならない。
人の尊厳や自由が蹂躙され、人が機械や道具のように扱われ、上っ面の数値でしか評価されない社会は韓国のアイドル業界に限ったことでは決してない。
BTSの苦悩や嘆きは、現代を誠実に生きる者すべての苦悩や嘆きだ。
グループとしての一時活動休止への思いを込めた新曲のタイトルは、「Yet To Come (The Most Beautiful Moment)」。
まだまだこれから、最高の瞬間はもっと先にある、という意味だろう。
頂点を極めた彼らでさえ、そのように思うんだ。
そう、私たちは理想とする最高の瞬間を求めて、自己も社会も変革し続けなければならない。
そのために一瞬一瞬、誠心誠意、懸命に生き切る。
それが、幾たびもBTSに励まされ、希望の光を見出させてもらった私の「還暦の誓い」だ。



※全文はこちらをご覧ください。
https://ameblo.jp/japanvisionforum/entry-12749438124.html
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プロフィール

HN:
畑恵
性別:
女性
自己紹介:
作新学院 理事長
学術博士[科学技術政策](Ph.D. in Science Policy)
“Galerie du Temps” 代表

元参議院議員
元NHKキャスター

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