畑恵のブログです
(前略)
西日本豪雨災害を機に、学院では学外の作新関係者の皆さんからも義援金を寄せていただけるよう、ネットを通じて被災地へ募金ができる「Web募金」を開始しました。
「F-REGI寄付金支払い」という寄付金収納サービスを活用したクレジットカード決済で、どなたでもどこからでも作新学院を通じて被災地に義援金を送ることができます。
「作新学院オフィシャル・サイト」のトップページ(http://www.sakushin.ac.jp/)にバナーがございますので、一人でも多くの方々のご協力をお願いいたします。
また、東日本大震災以来続けて参りました創立記念日の街頭募金活動ですが、今年は9月29日(土)正午から実施させて頂きます。
場所は、例年通りオリオン通り・シンボルロード交差点、また今年は初めてインターパーク(FKD)でも行います。
特に週末で多くの人出が予想されるインターパークでは①南側入り口と②北側MOVIX脇の2ヶ所を予定しています。
8連覇を果たし第100回甲子園大会に出場した選手たちも募金箱を持って呼びかけをさせて頂きますので、どうか皆さんお誘い合わせの上、ご協力をよろしくお願いいたします。
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災害が続いて恐ろしいのは、新たな災害へと報道が集中してしまい、その前に起こった災害により今も変わらず逆境に置かれている皆さんのことが、人々の記憶から消えてしまうことです。
つい二ヶ月前の西日本豪雨災害により命を落とされた方は200名を超え、各地で未曾有の浸水害、土砂災害が発生、「平成最悪の水害」と報じられました。
被災した各地ではいまだライフラインや交通網が断絶、多くの方々が今も大変な生活を余儀無くされています。
もちろん私自身、小さな頭ですし非力ですから大したことはできませんが、それでも学院を通じて行う支援は、規模は小さくともできるだけ息長く、子どもたちによる"心の支援"を中心に、とにかくその被災地が復興するまでずっと応援させて頂き、見守らせて頂きたいと思っています。
東日本大震災の発生以来、作新学院では幼稚園から高校までの各部で、生徒会、地球環境クラブ、チームテレサ、ボランティア部などに所属する社会貢献意識のより高い児童・生徒たちが中心となって、様々な支援を続けてきました。
7月初めの西日本豪雨でも、集まった義援金の送り先について生徒たち自身が議論し、日本赤十字社に全額を託してしまうのではなく、特定の被災地にもお届けして、お互いに"顔の見える支援"をさせて頂きたいという意見をまとめました。
そして支援させて頂きたい希望先を何カ所もピックアップし、さらに話し合った結果、愛媛県宇和島市・玉津地区のミカン農家さんと、広島県・呉市の2ヶ所が支援先として決まりました。
(後略)
全文はこちらをご覧ください。
https://ameblo.jp/japanvisionforum/entry-12403746394.html
(前略)
山中先生の講演は、お父様とのエピソードから始まりました。
工場の経営者だった山中先生のお父様は、輸血の際に肝炎に感染され、57歳の若さでこの世を去ります。
工場を継がなくていいから医者になって欲しいというお父様の願い通り医師になった山中先生ですが、肝硬変を患う父を救えなかったことに限界を感じ、発明や発見によってより多くの人を救える可能性がある研究者へと転身します。
その後、米国に留学。留学先のグラッドストーン研究所では、所長のロバート・マーレ博士から、研究者として成功するための秘訣「VW」を伝授されます。
「VW」とは、マーレー博士の愛車フォルクスワーゲンではなく、「Vision & Work hard」、つまりビジョンを掲げて懸命に努力することを意味しています。
山中先生のビジョンは、自分の父親のように「病気に苦しむ患者さんを一人でも多く救う」こと。
だからこそ、たとえiPS細胞の樹立によりノーベル賞を受賞しても、それは一つの通過点に過ぎず、その研究成果を一日も早く実用化して患者さんの病を治すというゴールに向かい、山中先生は今日も走り続けているわけです。
iPS細胞の樹立に至るまでの道のりも、決して平坦ではありませんでした。
留学先の米国から日本に戻ると、実験用のネズミの世話に追われるなど米国に比して劣悪な日本の研究環境に悩まされ「鬱(うつ)」を発症、また医師に戻ろうかという直前まで追い込まれます。
それでも、奈良先端科学技術大学院大学で研究室を持つことができたことをきっかけに、この先何十年かかっても解明できないかもしれないけれど、それだけにとても大きな夢と可能性のあるiPS細胞の研究に、若き研究者や技術者とともに取り組みます。
やがて、人間の体細胞にたった4つの遺伝子を導入するだけで細胞が初期化(リプログラミング)し、様々な組織や臓器に分化することを発見。
こうして作製された細胞を多能性幹細胞(iPS細胞)と名付け、ノーベル生理学・医学賞を受賞します。
iPS細胞は、新たな臓器や組織を移植する再生医療を飛躍的に発展させることはもちろん、病気の原因解明や新たな薬の開発などにも画期的な可能性を開きました。
実は、こうしたiPS研究を発展させ、実際に患者さんを救う上で欠かせないのが、移植後に免疫の拒絶反応を起こしにくいスーパードナーからiPS細胞を作成し保存しておく「iPS細胞ストック」というプロジェクト。
山中先生が所長を務める京都大学iPS研究所では、iPSに関する基礎・応用・実用化研究を進めると同時に、iPS細胞のストック事業に取り組んでおり、企業が販売するとなれば1株1億円にもなると言われるiPS細胞を、現在10万円で各研究所や大学に提供しています。
国からの助成を受けているからこそ可能であるこのiPS細胞ストック事業ですが、近年ではiPS研究の急速な進展とともに細胞の供給が需要に追いつかない状況です。
ただ、細胞の供給を企業に任せてしまったら、原価コストだけでも1株3000万円かかるiPS細胞の販売価格は1億円を下らないとも言われ、結局これでは高額な医療費を払える人しかiPS研究の恩恵に浴せなくなってしまいます。
それではいけないと、山中先生は国内外のマラソン大会に出場し、講演会を精力的に行うなどして寄付を募り、iPS研究所を支えているわけです。
今回のセミナーでも来場者に寄付を呼びかけたところ、既に数千万円もの寄付がiPS研究所へ寄せられていると聞いています。
セミナーでの山中先生のお話しはYouTubeでご覧になれますので、是非直接お聞きになって、iPS研究にご支援を宜しくお願いいたします!